【ギター教室】レッスン曲! 〜チャンピオン〜
生徒さんの希望曲201~250
こんにちは!
東京、池袋を中心に、新宿や秋葉原など都内近郊にある完全個人レッスンのギター教室、エルギタースクールのブログです。
本日も教室のレッスンで実際に取り扱った生徒さん希望曲紹介のコーナー!
今日はエレキギター&アコギ編、続いて「昭和の名曲」のご紹介です。
それでは、いってみましょう!
〜チャンピオン〜
「アリス」の「チャンピオン」です!
(※楽譜はこちらから。ギター弾き語り)
この曲は1978年にリリースされた「アリス」の14枚目のシングルで、「アリス」のシングルでは唯一のオリコン1位を獲得したという、最大のヒット曲です。
他にもヒット曲は全然あるのですが、1位を獲得したのはこの曲のみのようですね。(なんという激戦の時代でしょう)
あの有名なTBSテレビ番組「ザ・ベストテン」でも、この曲で最初で最後の第1位(4週連続)を獲得しました。
この曲は「ボクシングのベテランチャンピオンが若き挑戦者に敗れゆく姿を表現した」という曲で、曲に登場するチャンピオンのモデルは当時活動していた実在のプロボクサー「カシアス内藤」さんです。
「カシアス内藤」さんはアメリカ人の父と日本人の母との間に生まれたハーフで、高校時代ボクシング部に所属しインターハイに出場、ミドル級の高校チャンピオンに輝きます。
デビュー翌年から名トレーナーとして知られる「エディ・タウンゼント」さんの指導を受け、左ボクサー・ファイタータイプの強打者として連勝街道を邁進し、無敗のまま1970年2月に日本ミドル級チャンピオン、翌1971年1月には東洋ミドル級チャンピオンとなりました。
世界チャンピオンも期待されるようになりましたが、その後、後に世界チャンピオンとなる韓国の「柳済斗」さんに敵地で敗れ初黒星を喫すると、苦難の時期に入ってしまいます。
やがて戦績が下降してくると勢いのある選手の「かませ犬」のような存在にされてしまったそうで、1974年に後の世界王者「工藤政志」さんに判定負けし、一旦表舞台から姿を消してしまいました。
しかしその4年後の1978年、「カシアス内藤」さんは突然復帰されます。
「カシアス内藤」さんを取材し続けていたノンフィクション作家の「沢木耕太郎」さんと対談したアリスの「谷村新司」さんは、カシアスさんが再起することを知り、沢木さんにジムに連れて行ってもらったそうです。
そして、カシアスさんの「復帰にかける執念」に胸を打たれた谷村さんはボクサーをテーマに曲作りを始め、カシアスさんの復帰2ヶ月後にこの曲はリリースされました。
この曲の歌詞を見ればわかりますが、胸にこみ上げてくるもののある非常に熱い詞です。
「男」の曲であるというイメージが強い曲ですが、何かに向かって日々戦い続けている人になら誰でも共感できる内容かもしれません。
ちなみに「カシアス内藤」さんご本人はこの曲「チャンピオン」について、「沢木耕太郎」さん達とカラオケに行った際「チャンピオンでも歌おうかな」と言ったら「あれ、君の歌だよ」と言われ、初めて知ったそうです(笑)
余談ですが、「カシアス内藤」さんは2004年、咽頭がんを患い余命3か月の末期がんの告知を受けている事を公表されます。
長年の夢であったボクシングジムを生きている間になんとしても開設したいと、周囲の協力を得て2005年2月に地元横浜市中区で念願だったボクシングジム「E&Jカシアス・ボクシングジム」を開設。
「声が出せないと選手を指導できない」という理由でがん摘出手術は拒み、抗がん剤と放射線治療のみを選ばれました。
そして摂生に努めた結果、今では日常生活に支障ない位まで克服しつつあるということです。
本当にとんでもない人なんですね。
そしてこの曲のギタープレイです。
アコギのストロークが印象的な曲ですが、原曲にはエレキギターのフレーズも所々で聴くことができ、メインで目立つフレーズではありませんが曲を彩る大事なパートです。
原曲はギターではありませんが、先程ご紹介させていただいた映像のように、イントロのフレーズをエレキギターで弾いても良いと思いますしね!
この曲をリクエストされた生徒さんは「オヤジバンド」を組んでおられ、アコギの人はもういるからということで、エレキギターでの演奏をご希望でした。
イントロのフレーズをエレキで弾いていただいて、あとは原曲のようにブリッジミュートでパワーコードを刻んでいただき、時にはアルペジオも入れていただきました!
フレーズは難しくないのですが、曲のテンポが速いので少し苦労されていましたね(汗)
アコギなどでコードストロークする際も、カポを2フレットにつければ原曲のキーになります。
そうすればバレーコードはほとんど登場しないですし、オーソドックスなコード5種類くらいで弾けてしまうので、初心者の方にもかなり優しくなりますよ!
ただこの場合も、曲の速いテンポが変わるわけではありませんので、そこはご注意ください。
最初のうちはテンポを遅くして、少しづつ慣れていくのが良いと思います!
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
それでは最後に2005年のライブ映像をご紹介して終わりにしたいと思います。
年を重ねられたお二人が歌うこの映像は、若い頃とはまた違った渋さや重みが増してとても聴き応えのあるものになっています。
何かとひたむきに戦っている「チャンピオン」を想いながら、是非聴いてみてください!
それでは本日もありがとうございました!
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