これは知っておかないと!ギタリスト列伝 〜プリンス〜
知っておくべきギタリスト
こんにちは!
東京、池袋を中心に、新宿や中野など都内近郊にある完全個人レッスンのギター教室、エルギタースクールのブログです。
今日はギタリスト列伝のコーナー。
プリンスについて書かせていただきたいと思います。
今年、一つの時代を築いたプリンスという天才がこの世を去りました。
そのニュースにあらゆるミュージシャンが衝撃を受けています。
僕自身もそうですが、僕の周りのミュージシャンも思い出したように手持ちのCDからプリンスを引っ張り出して聴き直したり、プリンスのライブや音楽などについて語り合ったりしています。
プリンスはギタリストというよりアーティストとしてのイメージが強い方の方が圧倒的に多いでしょう。
イメージとしてプリンスの曲でギターが前面に出ている曲が少ないからかもしれませんし、アーティストとして優れ過ぎているからかもしれません。
しかし実際はギタリストとしても、とても優れた人でした。
ライブではほとんどギターを構えていますしね。
映像を見るとプリンスのギタープレイが良く見れると思います。
〜優れたプロデューサー〜
プリンスの音楽はまさに天才と呼べるものだったと思いますが、プロデューサーとしても超一流でした。
優れた音楽を演奏していても、スターであるには圧倒的なカリスマ性や、人々の注目を浴びることも必要になってきます。
プリンスはそのセルフプロデュース能力もすごかった。
また、自分自身にもコンプレックスがあったようです。
まずは身長。
プリンスの身長は150台後半と言われています。
正確な数字はわかっていません。
いつも高いヒールの靴を履き、使うギターは小さめのもの、写真や映像も誰かと一緒の場合は差が出ないように立ち位置に気を使うなど、徹底していました。
同じ年のアーティストにマイケルジャクソンとマドンナがいるのですが、(すごい世代(汗))
マイケルにはかなりのライバル心をむき出しにしていたようで、マイケルもまたプリンスを意識していたようです。
ジャクソン5で小学生の頃から活躍し、ナンバー1のヒットをとばしていたマイケルと19歳でデビューしたプリンス。
おそらくプリンスは相当マイケルを意識しながら音楽活動をしていたのでしょう。
1978年にたった一人でアルバム「For You」を作り上げデビューしたプリンスは、1979年のアルバム「Prince」の収録曲「I Wanna Be Your Lover」で全米シングルチャート最高11位の大ヒットをとばして一躍有名になりました。
その後、プリンスをいたく気に入ったローリングストーンズのミックジャガーが、ストーンズのツアーの前座としてプリンスを起用します。
しかしストーンズ目当ての観客はプリンスを受け入れず、激しいブーイングと物を投げつけたりもし、演奏を中断させました。
ミックジャガーはそんな観客たちに
「プリンスがどんなにすごい奴か、お前らには分からないだろう!」と言ったそうです。
当時ストーンズの楽屋を訪れたデヴィッドボウイがトイレで泣いているプリンスを見かけ、それ以降ボウイは自分のツアーに前座をつけることをやめたというエピソードが残っています。
プリンスの心情は察するに余りあります。
しかしその直後の1981年アルバム「Controversy」を発表、1982年にはアルバム「1999」を発表し、この1999で大ブレイクをすることができました。
1999からシングルカットされた数曲がプリンスにとって初の全米チャートトップテン入りを果たします。
同時に MTV ではじめてプロモーションビデオが放映された黒人アーティストとして、マイケルとともに名前を連ねます。
そして1984年プリンス主演の同名映画のサウンドトラックとして発表された「Purple Rain」が映画とともにものすごい大ヒットをし、プリンスを頂点に押し上げました。
そしてプリンスが本当にすごいのは、デビュー以来、作詞・作曲・歌唱・演奏・プロデュースの全てを自ら行うスタイルを貫いていることです。
〜代表曲〜
プリンスは27種類以上の多種多様な楽器を演奏でき、レコーディングスタジオさえあればアルバム制作を一人で完結させられるアーティストといわれていました。
創作意欲もものすごく、デビュー以来38年間衰えませんでした。
様々なアーティストに曲を提供したりプロデュースをしたりしているのに、自分でも1年に最低1枚はアルバムを発表していました。(1983年と2011年〜2014年は例外)
ストックしている曲は数千曲とも言われていましたし、音楽に対する真摯な姿勢と才能が伺えます。
まずはこれでしょう、パープルレイン!
かなり弾きまくっていますね。
曲も素晴らしいですが、プリンスのボーカル、そしてギタープレイも良いです。
プリンスの人並み外れた実力が分かりますね。
(※パープルレイン、中古だと数百円で手に入ります。)
続いてプリンス最初のメジャーヒット曲「I Wanna Be Your Lover」
これを20歳でほぼ一人で作ったとかすごすぎる、、、、、
(曲は0:59〜)
そして「Les´t go Crazy」
この映像は2007年のスーパーボウルのハーフタイムショウのものです。
この動画は過去最高のハーフタイムショウのパフォーマンスだ!という声も多い素晴らしいライブなので、是非見ていただきたいです!
「Let’s go Crazy」は一番最初ですが、その後様々なアーティストのカヴァーから、最後はパープルレインまでかましちゃってくれています!
最高ですね、、、、、
プリンスの「Let’s go Crazy 」で弾いているトレードマークのこのギター「マッドキャット」はかっこいいギターといえばこれ!
ということでよく話題に上がります。
(※Let’s go Crazyも先ほどのアルバム「パープルレイン」に収録。)
「Musicology」
2004年のアルバムのタイトル曲です。
このアルバムはグラミー賞でも2部門を受賞しました。
全体的にファンキーなアルバムです。
ラストにアルバム「The Rainbow Children」から「1+1+1 is 3」を紹介します。
このアルバムは少し毛色が違う感じで、プリンスが影響を受けたジョージクリントンのPファンクとかに近いかもしれないですね。
アルバムを通して少し宗教的な感じです。
ポップスというカテゴリーにはまとめられているかもしれませんが、曲もジャンルをこえてアルバムによって作風が違ったりします。
有名な曲も売れた曲も良い曲ももっともっとあります。
好きな曲やアルバムは人によって違いますしね。
そしてやはり驚くべきはこれを一人でハイペースで行い続けていたところだと思います。
プリンスは作品数も多いですしオススメは選べないのですが、あえて言うならやはりパープルレインはおさえておきましょう!
(※そして気に入った曲があれば、是非弾いてみましょう!)
とても長くなってしまいましたが、一人の偉大なアーティストに最大限の敬意を払いたいと思います。
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