【ギター教室】レッスン曲! 〜パリの散歩道〜
生徒さんの希望曲151~200
こんにちは!
東京、池袋を中心に、新宿や中野など都内近郊にある完全個人レッスンのギター教室、エルギタースクールのブログです。
本日も教室のレッスンで実際に取り扱った生徒さん希望曲紹介のコーナー!
今日はエレキギター編、前回に続いてインストのナンバーをご紹介してみようと思います。
それでは、いってみましょう!
〜パリの散歩道〜
「ゲイリー・ムーア」の「Parisienne Walkways(邦題:パリの散歩道)」です!
(※楽譜はこちらから)
・1曲
・数曲収録
この曲は「ゲイリー・ムーア」の1978年のアルバム「バック・オン・ザ・ストリーツ」に収録されている楽曲で、翌1979年にはシングルカットもされました。
この曲はゲイリー・ムーアの生涯において全英トップ10入りした2曲のうちの一つで、全英シングルチャートで11週連続チャート圏内に入り最高8位に達しました。
この曲はバンド「シン・リジィ」の「フィル・ライノット」との共作で、当時ゲイリー・ムーアが「シン・リジィ」に参加していたことなどから、原曲にはシン・リジィのメンバーも(全員ではないですが)参加しています。
ゲイリー・ムーアの曲の中でも屈指の人気曲なのでライブで演奏されることも非常に多く、ライブバージョンなどの録音も数多く残されている曲です。
この曲は映像でもそうですが、原曲は「歌入り」です。
歌が入っていることに驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この曲は日本人にも特に印象深い曲だと思います。
なぜかというと2014年のソチオリンピックで「羽生結弦」選手が金メダルに輝いた際、SPで使われていた曲だからですね。
オリンピック史上初の100点超えを叩き出した素晴らしい演技でした。
(曲は0:55~)
これを見たことのない方はおそらくいないのではないでしょうか?
リアルタイムでなくともニュースなどでものすごく流れていましたもんね。
このSPで使われたバージョンは歌なしのインストで演奏されたもので、ゲイリー・ムーアの1993年のアルバム「ライヴ・アット・ザ・マーキー」に収録されています。(もちろん演技の流れに合わせて編集されたものが使われていますので全く同じではありませんが)
羽生選手の金メダル直後、この曲のテーマを弾いてみたいという方が一時的にものすごく増えました。
社会現象ってすごいなあと本当に思いましたね(^-^)
ギターに限らず、音楽に興味をお持ちになる方が増えるということはとても喜ばしいことです。
ちなみにこのSPではあまりにも「パリの散歩道」が有名ですが、後半ではブルースの定番曲である「Hoochie-coochie-man(フーチークーチーマン)」という曲に変わります。(「ジョン・ヒーリー」というギタリストのカヴァーバージョン)
この「ジョン・ヒーリー」という方は全盲のギタリストで、ギターを横にして特殊な弾き方をするすごい人です。
弾き方が特殊だからとかいう意味ではなく、プレイが素晴らしいです。
5:47あたりからのソロは一度は見ておいていただきたい!
ボトルネックを使っているわけではないのにそういうニュアンスに近いものも表現されていますし、この方にしかできない素晴らしいプレイだと思います。
6:58あたりではソロを普通に弾き続けながら飲み物を飲みだしたり、、、、、、(^^;;
ギターが体の一部になっているんだなあと感じます。
そしてこの曲のギタープレイです。
ゲイリー・ムーアはその時々の感情に合わせてギターをプレイし、「同じフレーズを二度と弾くことがないギタリスト」なんて言われていたりもしますから、どのバージョンを弾きたいかでフレーズは変わってくるでしょう。
とはいえニュアンスは違えどテーマフレーズは同じですから、そこはご安心ください。
テーマは弾くだけならそんなに難しいものではありません。
ですがこの曲、またはゲイリー・ムーアは「泣きのギター」の象徴的な存在です。
前回の「サンタナ」の「哀愁のヨーロッパ」は本当に「哀愁」漂うプレイでしたが、この曲は似て非なるもの、まさに「泣き」です。
ギターが泣いている、または叫んでいるかのような表現をするのは非常に難しいので、その辺りまで再現したい方は覚悟して挑んでいただければと思います(汗)
ところどころに出てくる速弾きフレーズはゲイリー・ムーアの代名詞でもありますが、ここはフレーズを弾くだけでも至難の技です。
とはいえ、レッスンで実際にこの曲を弾かれた方は皆さんこのテーマフレーズのみ弾ければ良いということでしたので、リクエストされた方は全員がこの曲の感じを楽しんでおられました。
もちろんそういった楽しみ方で全然OKだと思いますので、ご興味のある方はお気軽にリクエストしてくださいね!
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
最後に恒例のライブ映像をご紹介して終わりにしたいと思います。
58歳という若さでゲイリー・ムーアはこの世を去ってしまいましたが、今もなお多くの人を感動させるプレイです。
勢いがありながらも、ピックアップの切り替えや、ボリューム、トーンコントロールなどで繊細に音を調整し、まるでギターが泣いたり叫んだりしているような表現。
是非ご覧いただければと思います!
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