2019年01月19日

【ギター教室】レッスン曲! 〜東京〜

生徒さんの希望曲351~400

 

こんにちは!
東京、池袋を中心に、新宿や武蔵小杉など都内近郊にある完全個人レッスンのギター教室、エルギタースクールのブログです。

 

本日も教室のレッスンで実際に取り扱った生徒さん希望曲紹介のコーナー!

今日はエレキギター編、昨日に続いて「くるり」の曲のご紹介です。

 

それでは、いってみましょう!

 

 

〜東京〜

 

 

 

「くるり」の「東京」です!

楽譜はこちらから)

https://amzn.to/2xyvEfj

 

この曲は1998年10月21日にリリースされた「くるり」の1枚目のシングルで、紛うことなき超名曲。

ロックバンド「くるり」はここから始まりました。

作詞・作曲をされたギター・ボーカルの岸田さんがシュガーフィールズの原朋信さんからデモ録音時にアンアーバー  の曲を聴かされ、それに感銘を受け一気に書き上げた曲で、「初めて素直な気持ちが書けた」と岸田さんご自身も気に入っている名曲。

日本語ギターロックの一つの完成系と言えるのではないでしょうか。

後に映画「ソラニン」の中で、また映画「モテキ」のクライマックスのシーンで劇中歌としても使用されました。

 

歌詞はまるで手紙を読んでいるかのようで、上京したことがある人には特に共感してしまう内容だと思います。

今の生活の便利さに慣れてしまうと考え付かないかもしれませんが、この曲がリリースされた1998年は今から約20年前。

曲中にも「君に電話」というフレーズがありますが、この頃は携帯電話が少しづつ普及し始めた時代です。

登場人物の「僕」と「君」はもしかすると携帯電話を持っておらず、家の固定電話だったり、故郷を離れている「僕」は固定電話がなく公衆電話を使うかもしれませんよね。

そうすると「君に電話」という一見何気ないことのハードルが、今と違ってすごく高くなります。

君と話はしたいけれど自分から電話するのは恥ずかしいという気持ちもあるのかもしれません。

「上京」という言葉には独特な雰囲気があり、環境がものすごく変わって物事がうまく進んでいくというような「人の特別な想いや夢」も込められていると思いますが、上京したからといってあまり何も変わらないということが普通です。

本当は変わっていないのに自分の理想とは現実は違っていて、むしろ後退している、何も前に進めていないのではないかとふと怖くなってしまうこともあるんですよね。

前に進んでいる自分のことを君に話したいのに、現実の自分はどうやら違うのかもしれない。

そんな感情ももしかすると、君とうまく話せるか不安な要因なのかもしれません。

「僕」が携帯電話を持っておらず固定電話もないとすれば(この時代珍しいことではありませんが)、「君」からは「僕」に電話する手段がありませんから、「僕」から「君」に電話するしか方法がない。

若さや青臭さ、色々なものが入り混じった名曲の歌詞にも是非注目してみてください。

 

そしてこの曲のプロデュースを務められたのは、あの「佐久間正英」さんです。

佐久間さんはBOØWY、ザ・ブルーハーツ、エレファントカシマシ、GLAY、JUDY AND MARY、L’Arc〜en〜Ciel、黒夢などの錚々たるアーティストのプロデュースを手掛けてこられましたが、この曲「東京」は佐久間さんご自身がベストワークとしてあげている作品。

佐久間さんのインタビューを少しご紹介してみましょう。

 

「くるりは、最初に会った時には普通の学生バンドという感じだったんだけど、曲は飛び抜けてましたね。岸田くんもお茶目でかわいらしくて、でも実際歌いだすとものすごくて、音楽に対しては一切妥協しない。くるりも、あんなにすごくなるとは最初は思わなかったですね。「東京」という曲でスタートしたんですが、サウンド的なことで言うと、僕が今までプロデュースした全作品の中で、「東京」は群を抜いてます。今聴き返しても。何であんなにいいものができたんだろう? と思うぐらい、すごい作品だなと思います。あの時のメンバーの演奏が良かったのと、トム・デュラックがレコーディングとミックス・エンジニアをやってるんですが、トムのいい部分が丸々出たという感じですね。」

月刊BARKS 佐久間正英 前進し続ける音楽家の軌跡〜プロデューサー編 Vol.4より)

 

くるりの岸田さんも、佐久間さんがいなければあんなにいい演奏はできなかったし、くるりもここにはいなかったと語っておられます。

本当に素晴らしい名曲ですので、もし知らない方は是非じっくりと聴いてみてください。

 

原曲のエレキギターは2本、それぞれバッキングとリードパートです。

イントロからのコードバッキングにはスライドが混じるので滑らかな演奏を心がけること、ブラッシングや休符の位置ではしっかりと音を止めることなどが重要。

アルペジオは正確に弾くことと、モジュレーション系のエフェクターをかけるなどして原曲の感じを出していきましょう。

この曲で特に重要なのは「音色」や「バンド全体でのダイナミクス」です。

音色はものすごく研究していただいて、原曲のようにウォーミーでどこか寂しく、しかし芯はしっかりとあるサウンドに近づけ、抑揚がバンド全体でシンクロして行えるように曲を弾きこんでください。

この曲の場合は特に、文章では書けないですね(^^;;

フレーズは難しいものではありませんので練習次第で初心者の方も少しづつ弾けるようになってくると思いますが、フレーズは弾けて当たり前、その後が本当に大変です。

1サビ前のコードが♭Ⅵである「F」になっているのも非常にニクイところ。

曲に対する思い入れを持ち、そのイメージを音に出せるように想像していきましょう!

 

 

はい、ということでいかがでしたでしょうか?

 

くるりのデビュー曲ではありますが、この曲は本当に深い。

まさに名曲です。

 

それでは本日もありがとうございました!

 

 

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