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2016年11月22日

ギター用語事典!番外編:ボリューム奏法(バイオリン奏法)

ギター雑学

 

こんにちは!
東京、池袋を中心に、新宿や中野など都内近郊にある完全個人レッスンのギター教室、エルギタースクールのブログです。

 

本日はギター用語事典!:番外編のコーナー、「ボリューム奏法(バイオリン奏法)」について書いていきたいと思います!

以前の記事で書かせていただきましたが「ギターのボリュームとトーン」がどういうものかは、少しずつ分かってきましたでしょうか?

「ギターの構造に強くなる本!」なども出版されていますので、購入して読んでみるのも良いと思います)

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今回はそのボリュームを使った、少々特殊な奏法です。

登場頻度は高くないですが(むしろ低い)、ここぞ!!という時に使えば効果的なサウンドを生み出せますので、是非知っておきましょう!

 

それでは、いってみたいと思います。

 

 

〜どういうサウンド?ボリューム奏法〜

 

「ボリューム奏法」は「バイオリン奏法」とも呼ばれ、言葉の通り、「ギターではなくバイオリンのような雰囲気になる」という奏法です。

もちろん弾いている楽器はギターなので本物のバイオリンのような音はしませんが、雰囲気は近くなります。

まずは動画を見ていただきましょう。

 

 

いや〜、クラシカルですねえ。

「イングヴェイマルムスティーン」の「Echo Etude」です。

曲というよりは、イングヴェイの教則ビデオに収録されている練習フレーズですね。

最初から「ボリューム奏法」でガンガンフレーズを弾いていますので、そのバイオリンのような雰囲気が堪能できるのではないでしょうか。

普通に弾いている部分とボリューム奏法で弾いている部分が交互に出てきますので、サウンドの違いもわかりやすいと思います。

ちなみに裏で鳴っている後から遅れて聞こえてくる音は「ディレイ」という「音を繰り返す効果のあるエフェクター」で、ボリューム奏法によるものではないので区別してくださいね。

この動画の1:42〜はこの「ディレイ」をかけずに弾いていて、2:15〜はカメラが右手もよく映してくれているので、ギターのボリュームを回しているのがものすごく分かりやすいと思います。

 

 

〜ボリューム奏法の目的とやり方〜

 

通常、ギターの弦をピックや指で弾くと「ペチッ」というアタック音が少なからず出ます。

ボリューム奏法はこの最初のアタック音をなくして、音の立ち上がりを滑らかにするための奏法です。

ですので、弦を弾くときのボリュームをゼロにしておいて、弾いた後にボリュームを上げるということが必要になります。

 

1、まずギターのボリュームをゼロにして、音が出ない状態にする。

2、その状態で弦を弾く。

3、出ている音はギターの生音のみなので、ボリュームを上げて、それを出力する。

 

という流れになります。

先ほどの「Echo Etude」はその動作を高速で繰り返しているんですね。

見た目の派手さはありませんが、弦を弾くときに少しでもボリュームが上がっているとあのサウンドにはならないので、かなりの高等技術です。

 

ストラトタイプのギターは他のタイプのギターよりも「ギター本体のボリューム」が弦の近くにあります。

そのため操作がしやすく(とは言っても難しいですが(汗))、ボリューム奏法に向いているギターと言えます。

以前のブログで、ストラトタイプ以外のギターはボリューム奏法はできません!と書きましたが、厳密に言うとできないわけではなく、このやり方ではかなり無理があるということです。

でも実際、中には他のタイプのギターでも器用に小指を伸ばして、この方法でボリューム奏法をやってしまう強者もいます(汗)
それにはもしかしたら手の大きさも関係してくるかもしれません。

 

他にボリューム奏法をやる手段としては、左手で弦を叩いて(ハンマリング・オンという奏法)、左手だけで音を出すという方法があります。

そうすれば右手は自由になるので、いつでもボリュームを操作することができるわけですね。

繊細な音は出しにくいとは思いますが、この方法ならどのタイプのギターでもボリューム奏法は可能です。

あとは「ボリュームペダル」というエフェクターを使ってもできます。

これは「高中正義」さんの「珊瑚礁の妖精」の映像を見ていただきましょう。

 

 

美しい曲ですね。

 

曲のほとんどがボリューム奏法で演奏されていますが、ギター本体のボリュームは操作していません。

途中(0:59〜)少し、カメラが足元を映してくれているので、ボリュームペダルを操作しているのがわかると思います。

ペダルのセッティングを変えていない限りは、つま先を上げた状態がボリュームがゼロ、つま先を踏み込んだ状態がボリュームが最大です。

ペダルは足で操作しますので、最初の動画のイングヴェイみたいなことは操作が速すぎて追いつかないと思います。

そして曲の最後(4:28〜)にはボリューム奏法+「ボトルネック奏法」も登場しますね。

4:21〜で指に「スライドバー」をはめています。

ボトルネック奏法に関しては、ここから書き始めるとものすごく長くなってしまうのでまた今度(汗)

 

 

ということで「ボリューム奏法」については理解を深められましたでしょうか?

最初に書いた通り使う機会はあまりないと思いますが、場所を選べばものすごく効果的なサウンドになります。

「高中正義」さんはものすごく使う方だと思いますね。

あとこの間の記事でご紹介した「ジェフベック」もよく使います。

「ジェフベック」は本当に神の領域すぎて、ボリューム奏法ですよって簡単に言っちゃっていいものかどうかですが(汗)

最後にベックの映像を一つご紹介して、本日は終わりでございます。

最初からボリューム奏法が炸裂する、ベックの超有名曲「Cause We’ve Ended As Lovers」です!

今日も読んでいただいてありがとうございました!

 

 

〜無料体験レッスンにも是非お気軽にお越しくださいね♪〜

 

 

 

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