知ってると便利!ギター音楽理論講座 〜オンコード、分数コードとは〜
ギター音楽理論
こんにちは!
東京、池袋を中心に、新宿や秋葉原など都内近郊にある完全個人レッスンのギター教室、エルギタースクールのブログです。
本日はギター音楽理論のコーナー!
今回は「オンコード」「分数コード」についてご説明させていただこうと思います。
前回まで、ルートを覚えたり、ルートを使ってコードをずらすということを行ってきました。
その内容が理解できていれば、ややこしそうな「オンコード、分数コード」も難しいものではありません!
理解できていなければ、何を言っているのかわからないかもしれませんので、そうなってしまった場合は以前のギター音楽理論編の記事を読みつつ復習していただければと思います(^^;;
それでは、いってみましょう!
(※理論に興味のある方は書籍も色々出ていますので、読んでみるのも良いと思います。ただ、「うっすらなんとなく理解したような、、、」という状態で、実際の演奏で使うことができないという方がものすごく多いので、ちゃんと理解している人に補足説明してもらうのが一番良いでしょう。)
・また、今回の内容をもとに、ベーシックなコードフォームを見直してみるのも良いかもしれません。
・おさらいと発展系
〜何が違う?オンコードと分数コード〜
皆さんは、例えば「G onB」や「G/B」といったコードネームを見たことがあるでしょうか?
実はこれら2つのコードは、表記は違いますが全く同じ意味です。
「on」の方、もしくは分母の方が「その音をベース音に(一番低い音に)してください」という意味があり、コードそのものは分子の方(onの前に表記されているコード)になります。
つまり先ほどのコードネームは、「コードはGだけど、一番低い音をBの音にしてね」という意味になります。
以前このコーナーでも書かせていただきましたが、コードを弾くときは通常そのアルファベットの音をルート音(ベース音、つまりは一番低い音)にすることが基本です。(例えば普通の「G」コードであれば、一番低い音は「G(ソ)」の音)
オンコードや分数コードというものは、ベース音に対する指示なんですね。
通常は「G(ソ)」だけど、それを「B(シ)」にしてくださいと。
ちなみに読み方は「G onB(ジー・オン・ビー)」、「G/B(ビーブンのジー)」です。
まず、ここまでは大丈夫でしょうか?
〜実際に作ってみよう!〜
それでは実際にコードを作ってみましょう。
せっかくですので、先ほどの「G onB(G/B)」を例にしたいと思います。
正解は何パターンもあるのですが、まずは基本的な「G」コードの形を思い浮かべてみましょう。
まずはこの形の「G」を使って考えていきたいと思います。
この形では6弦3フレットの「G(ソ)」がベース音になっていますが、「G onB」なので、一番低い音を「B(シ)」にしなくてはいけません。
この近くで、一番低い「B(シ)」の音はどこにあるでしょうか?
前回までの内容を完全に理解できている方は、パッと思いつくはず!
そう、5弦の2フレットです。(最初はすぐには思いつかないと思いますが、トレーニングしていきましょう!)
もうすでに、フォームの中に入っているんですね。
ただ、このままですと普通の「G」ですので、5弦2フレットを一番低い音にするために6弦をミュートします。
そうするとこうなります。(↓)
はい、これで完成です!
無事に正解できましたでしょうか?
もちろん正解はこれだけではありません。
もしかすると「あれ?自分が覚えていた「G onB」と違う?」となっている方もいらっしゃるかもしれません。
ですので、他のパターンも少し考えてみましょう。
これもよく使われる「G」のフォームです。
最初の「G」と比べると、2弦が開放ではなく3フレットになっている形です。
「G」コードの構成音は「ソ、シ、レ」の3音で、2弦の開放の音は「B(シ)」、3フレットの音は「D(レ)」なので、どちらも構成音。
どちらも正解なので、好みで選べばOKです。
2弦3フレットの「レ」の音は、「G(ソ)」の音から見て「ソ、ラ、シ、ド、レ」と5番目の音なので(より詳しく音程を言うと「完全5度(P5th)」という音程)、こちらの方がサウンドに少し迫力が出ます。
なぜなら、コードにとって5番目の音というのは「サウンドに迫力を出す」という役割だからです。
少し話が逸れましたが、この形を使って「G onB」を作ってみましょう。(↓)
先ほどと同じ要領ですね。
大丈夫でしたでしょうか?
他にもよく使われるものに、こういう「G onB」もあります。
1弦がミュートされていますね。
おそらくこの形が「G onB」で最もよく使われるフォームではないでしょうか。
1弦を鳴らすのなら3フレットなので先ほどのフォームになるのですが、こちらはトップノート(一番高い音)が2弦の3フレットになります。
少しの違いなので細かいことのように思えるかもしれませんが、1音1音が非常に重要なので、気遣って大切にしていきましょう。
どのフォームが最適解かというのはコード進行によっても変わりますし、演奏者の好みやセンスによることもあります。
その辺りも、徐々に書かせていただきますね。
ちなみに、「2弦は3フレットじゃなくて、開放にしても「G onB」になるのでは?」と思われた方。
そうです、それも正解です!
それではもう少しだけ。
ここでベースとなる「G」のフォームを変えましょう。
先日のこのコーナーでも、6弦ルートのメジャーの形の定番としてご紹介させていただいたフォームです。
これの1、2、3弦を使います。
これを5弦2フレットの「B(シ)」の音と組み合わせていくと、、、。(↓)
どうでしょうか?
少々わかりにくいかもしれませんが、これも「G onB」です。
ちなみに押さえ方は5弦が人差し指、3弦が小指、2弦が中指、1弦が薬指で、6弦と4弦は人差し指でミュートします。
こうやって発想していくと、色々なポジションでコードが作れます。
はい、ということでいかがでしたでしょうか?
長くなってしまいますので、今回は一旦この辺で区切らせていただきますね(汗)
続きは次回ということで(^^;;
毎回書いても逆に見辛いかと思いまして、「G onB」に統一して省略させていただきましたが、「G onB」コードは全て「G/B」でもあります。
どちらの表記も同じくらいの頻度で使われますので、確実に覚えておいていただければと思います!
分数コードの方は、少し高度な(?)理論で「アッパー・ストラクチャー・トライアド」というものがありまして、それの表記でも使われることがあるのですが、最初の頃はお目にかかる機会はまずありませんので、オンコードと同じ意味と捉えていただいて大丈夫です。
今の段階で「アッパー・ストラクチャー・トライアド」を意識すると、確実に訳が分からなくなってしまうと思いますので、スルーしておいてください(^^;;
ここまでの内容を完璧にしていただいて、また次回の記事もお読みいただければと思いますm(_ _)m
(知ってると便利!ギター音楽理論講座 〜オンコード、分数コード 問題編〜)
それでは、また次回!!
本日もありがとうございました!
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