実は狂ってる!?本当に大事なチューニング! 〜第一回 Hzって何?〜
ギターメンテナンス
こんにちは!
東京、池袋を中心に、新宿や中野など都内近郊にある完全個人レッスンのギター教室、エルギタースクールのブログです。
今回は何よりも大事なチューニングのことについて知っていきましょう!
チューニングはギターを弾く前に必ず行うとても大事な作業です。
基本的にチューナーを使って行っていきますが、チューナーではきっちり合っているのに実はチューニングが狂っているということが意外とあります。
それはどういうことなのか?
ご一緒に知っていきましょう!
一生懸命曲を練習しても、チューニングがちゃんとできていないと良い演奏にはならないですからね!
〜Hz(ヘルツ)って何?〜
みなさんはいつもチューニングの時、何Hz(ヘルツ)に合わせてチューニングをしていますか?
もしかしたら「Hz(ヘルツ)!?何それ?」という方もいらっしゃるかもしれません。
というか、知らない方の方が恐らく多いのではないかと思います。
Hzとは周波数のことです。
ざっくりと言えば音の高さ、ピッチだと思ってください。
Hzの数値が上がれば、音が少しずつ高くなっていきます。
チューナーには何Hzでチューニングするかということが実は設定されているので、それを把握しておかなければ、チューナーには合わせたけど音がずれているということが起こってきます。
〜基本は何Hz?〜
では一体何Hzに合わせるのでしょうか?
基本は440Hzです。
これはよっぽどのことがない限り変わりません。
なぜなら生ピアノが440Hzで調律されているからです。
ですので440Hzでチューニングできていれば問題ないのですが、知らない間にチューナーのボタンを押してしまって、このHzの設定を変えてしまっている場合があります。
生徒さんでもたまに「チューナーを使ってきちんとチューニングしているのに、曲と合わせると音がずれている気がする」という方がいます。
その原因の一つがHzを変えてしまっているということだったりします。
大事なのは、その時の演奏が何Hzに合わせているのかということです。
世の中の曲のほとんどが440Hzなのでそれに合わせるのが基本ですが、変わる場合もあります。
〜どんな曲がHzが違う?〜
Hz数が上がると明るくなったように聞こえる、逆に下がると暗くなったように聞こえる。
Hz数の違うチューニングで一番有名なのはパンテラのギタリスト、ダイムバッグダレルかもしれません。
ダレルは偉大なギタリストで、ものすごく好きなギタリストの一人です。
また今度ダイムバッグダレルの記事も書きたいと思います(笑)
ダレルのチューニングは431Hzで行われています。
10Hzほど違うと、音が4分の1音くらいピッチが変わります。
たかが4分の1音と思うかもしれませんが、人が十分に違いを認識できる差です。
ギターなどのメジャーな楽器は音程が半音間隔なのであまり馴染みがないですが、インド音楽などは4分の1音階があります。
1オクターブは12分割というのが一般的ですが、国が変われば22分割したりします。
ビートルズのジョージハリスンも後期はインド音楽に傾倒してましたし、意外とインド音楽に傾倒するミュージシャンは多いです。
話がそれかけましたが(汗)
パンテラのダイムバッグダレルチューニングは431Hzでチューニングすることにより、独特の感じを表現しています。
パンテラの有名曲カウボーイフロムヘルですが、感じが伝わるでしょうか?
(※曲が気に入ったら是非コピーしてみましょう!バンドスコアです。)
あとはメジャーどころでいうと、オアシスは曲によってHz数がバラバラだったりします。
一説によるとチューナーを使ってきちんとチューニングしておらず、メンバー同士で
「Aの音頂戴。」
みたいな、誰かの楽器に合わせて他がチューニングするということをレコーディングなどでもしているから、曲によりHzが違うなんて言われています(汗)
このサムマイトセイも446Hzくらいでしたかね?
オアシスは曲によってバラバラです。
実は計算でやってたらすごいですが(笑)
(※もしよろしければ色々な曲を弾いてみていただいて、曲ごとのHzの微妙な違いを楽しんでみてください。)
ということでHzがチューニングに与える影響はわかっていただけたでしょうか?
もちろんチューニングで大事なのはこれだけではありません!
次回はギターのセッティングやメンテナンスがチューニングに与える影響についてお話ししていきたいと思います。
う〜ん、奥が深いぜチューニング!
次回もよろしくお願いします!
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