2016年11月01日

ギター用語事典! 〜ピックアップの種類と違い その1〜

ギター雑学

 

こんにちは!
東京、池袋を中心に、新宿や中野など都内近郊にある完全個人レッスンのギター教室、エルギタースクールのブログです。

 

今日はエレキギターの「ピックアップ」についてご紹介していきたいと思います!

 

コーナー的にはギター用語事典なので、そんなに詳しく掘り下げては書かないです(笑)

というのも、これも詳しく書き始めると1、2記事どころの話ではないですし、音の問題が絡んでくるので「直接聞き比べ」をしてもらわないと伝わらないんですよね。

ですので今回の記事でピックアップの「種類と違い」を知ってもらって、種類別に「どういう音が得意なのか」のイメージを把握しておいてください!

それを知った上で色々なギターを弾くと、「おお、こういうことか」とその特性がキッチリ分かるようになるのではないかと思います。

「ギターの構造に強くなる本!」なども出版されていますので、購入して読んでみるのも良いと思います)

https://amzn.to/2IZwUxj

 

 

〜ピックアップって何?〜

 

ピックアップ(略してPU=略してもピックアップと読む)はどういうものか?

これは前の「ギター用語事典! 〜エレキギター本体、各部の名称と役割〜」でも書かせていただきましたが、エレキギターやベースの音を電気信号に変えて出力するためのパーツです。

ですのでエレキギターの「エレキ」というのは、このPUが付いているからといっても過言ではないと思います。
PUがないとアンプから音が出せませんからね。
生音がチャラーンって鳴って終わりです(汗)

このPUが音を拾ってくれているので、シールド(ケーブル)を伝わってアンプなどから音が出るわけですね。

 

ですので、アンプを繋いだ状態でこのPUに音が出るものを近づけると拾ってくれます。

例えば携帯の着信音を鳴らした状態で、携帯をPUに近づけるとアンプから着信音が流れます(笑)

意外とビックリされる方が多いんですけどね(笑)

それを利用してこんなこともできます。

 

https://recochoku.jp/song/S21600565/

 

こちらは以前「生徒さん希望曲コーナー ONCE UPON A TIME・・・」でも紹介した日本の名ギタリスト、春畑道哉さんの「Speed St☆r」という曲です。

こちらは試聴ですので曲全てを聴くことはできませんが、曲中では二カ所で電子音みたいな「ノイズサウンド」が入っています。(試聴でもそのうちの一つを聴くことができます)

これ実は「PUにおもちゃの光線銃を近づけて」出しています(笑)

ライブだと光線銃に持ち変える暇がないので、指輪などを弦に擦りつけたりするノイズフレーズに変わったりもしますが、こういうこともできます。

 

そして次は有名な?「ドリル奏法」です。

 

 

B’zの名曲「裸足の女神」のギターソロですが、動画最後、ソロの締めにドリルをピックアップに近づけて、サイレンのような音を出しています。

松本さんはライブでも度々ドリルを使うので、もしかしたらこういう光景を見たことがある方もいるかもしれません。

 

使いどころが難しいかもしれませんが、PU、こういう使い方もできます。

 

 

〜シングルコイルとハムバッカー〜

 

ではまず2種類!、覚えてください。

「シングルコイル」と「ハムバッカー」です。

 

まずは「シングルコイル」から!

 

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こういう見た目のものですね。

磁石の周りに巻きつけられた「単一のコイル」からできているタイプのPUです。

「ポールピース(磁束を弦へ導く棒状の鉄心)」が1本の弦に対して1つあります。

このポールピースを調整することで「弦1本1本の音のバランス」をとることができるので、それをやるとコードを鳴らした時などの「バランスの良さ」がすごく変わります。

僕がよく言うギターの「リペア」「メンテナンス」「調整」にはこういうことも入っているので、大事だということがますますわかっていただけたでしょうか?(笑)

 

音色は高音域が強調された「シャキーン」とした音が特徴で、透明感のある「クリーントーン」や抜けの良い「クランチ(少しだけ歪んだ音)」を得意としています。

反面、ヘヴィな音や厚みのある歪み音を出すのは少々苦手で、ノイズが出やすかったりします。

 

 

続いて「ハムバッカー」。

 

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こういう見た目でございます。

これは「シングルコイル」を2つくっつけただけに見えますが、実は「ポールピースの磁界(S極、N極)」と「コイルの巻き方向」がそれぞれ逆になっています。

なんでこういうものが生まれたかというと、先ほどのシングルコイルの弱点は「ノイズ」でした。

PUはより細かい繊細な音まで拾うためにコイルの巻き数がものすごく多く作られているのですが、これにより空気中に漂う微弱な電磁波(ハムノイズ)も拾ってしまいやすくなります。

これをなくすために開発されたのが「ハムバッカー(ハムバッキング)」です。

実際ノイズはゼロになるわけではありませんが、かなり軽減されます。

音色の特徴としては低音域〜中音域がよく出るので歪ませても「音ヤセ」しにくく、ロック、メタル、ハードコア系のジャンルに好まれますが、反面シングルコイルのようなシャキーンとした「クリーントーン」や、綺麗な「クランチサウンド」は少々苦手です。

 

シングルコイルのギターとして有名なのは「ストラトキャスター」タイプのギターでしょう。

 

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シングルコイルが3つついているのがわかりますでしょうか?

こういうタイプのピックアップ構成を「3S(スリーシングル)」と呼びます。

 

「ハムバッカー」のギターとして有名なのは「レスポール」タイプのギターでしょう。

 

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こちらはPUにカバーがついていますが、カバーを外せば「ハムバッカー」が現れます。

こういうタイプのPU構成を「2H(ツーハム)」と呼びます。

 

他にも有名なものにはこんなのもあります。

 

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こちらは「フロントPU(一番手前)」がシングル、「センターPU(真ん中)」もシングル、「リアPU(一番後ろ)」はハムになっています。

こういうタイプのPU構成を「SSH(エスエスエイチ)」と呼びます。(シンシンハムという人も)

 

 

〜見た目に騙されるな?こんなのもある〜

 

ここからは見た目がちょっとややこしいですが、番外編で少しご紹介。

 

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これはシングルサイズの「ハムバッカー」です。
線が2本あるので、それで区別してください(笑)

本来、ギターを改造してPUを付け替えたりする時などに、シングルをハムに変えるにはスペース上、ギターのボディを削らないといけなかったのですが、これはボディを削る必要がありません。

メリットはシングルでは出せないパワーと低ノイズですが、ちゃんとしたハムバッカーには少し及びません(汗)

 

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そしてこちらは「フェンダー」の「ジャズマスター」に取り付けられていたりで有名ですが、ハムサイズのシングルです。
ポールピースが1列なので、それで区別を(笑)

サウンドはシングルとハムの中間の様な、独特の暖かくてザクザクした音が特徴です。

その特徴的なサウンドからファンも多く、特に「ギブソン」の歴史あるPUの「Pー90」は超有名です。

 

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そして最後にこちら。

これは見た目はハムですが、実は片側でしか音を拾っておらず、もう片側はノイズキャンセリングに使われているというシングルコイルPUです。

う〜ん、、、、、わかりにくい(汗)

メリットはシングルコイルの様なサウンドを生かしつつ、その弱点であったノイズを減らしたということですね。

 

 

はい、いかがでしたでしょうか?

こういうことの説明も本当はレッスンでやりたいんですけど、すごく時間を使うのでなかなかそういうわけにはいかず、、、、、

ですからこのブログを書いています(笑)

 

みなさんのギターに対する知識が深まって、音が良くなり、ギターが好きになっていってくれれば嬉しいですね!

ということで、次回もPUについて書いていきたいと思います。

 

次回は今回ほど長くならないはず、、、、、、、。

 

 

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