2016年11月15日

ギター用語事典! 〜ピックアップを切り替えよう〜

ギター雑学

 

こんにちは!
東京、池袋を中心に、新宿や秋葉原など都内近郊にある完全個人レッスンのギター教室、エルギタースクールのブログです。

 

前回まで教室のレッスンで取り扱った生徒さんの希望曲紹介コーナーが続きましたので、本日はギター雑学コーナーにしようと思います!

雑学とは言っていますが、これも大切なことです。

知識が増えればそれを実践して、よりギターが上手くなっていきますからね!

上達のためには「知ること」も大事です。

 

それではいってみましょう、ピックアップを切り替えよう編!

ピックアップって何?という方は前回までのギター雑学コーナーを読んでみてくださいね。

「ギターの構造に強くなる本!」なども出版されていますので、購入して読んでみるのも良いと思います)

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〜ピックアップを切り替えて〜

 

エレキギターにはこんなスイッチが付いています。

まずはレスポールタイプから。

 

guitar-1516718__340

 

ギターの左上についているスイッチというかレバーのようなものが分かりますでしょうか?

これが「ピックアップセレクター(トグルスイッチ)」です。

エレキギターには普通、複数のPUが搭載されていますが、このセレクターはどのPUで音を拾うのかを切り替えるものです。

一番ネック側に搭載されているPUを「フロント」、一番ブリッジ側を「リア」と呼び、その間に搭載されているものがあれば「センター」と言います。(レスポールタイプには普通センターPUは搭載されていませんが、3PUのレスポールも一応ありますので、そのモデルだとセンターPUも切り替え可能です)

レスポールタイプは3段階切り替え(3WAY)になっており、

・フロント(スイッチが上の位置、RHYTHMと表記してあることも)
・センター(スイッチが真ん中(画像の位置)、実はフロントとリアのミックス)
・リア(スイッチが下の位置、TREBLEと表記してあることも)

となっています。(極たまーに配線が改造してあるギターで、セレクターのフロントとリアが逆というものもありますが)

 

そして次はストラトタイプです。

 

guitar-1576292__340

 

ピントはずれていますが、一番手前にレバーのようなものが見えますでしょうか?

これがストラトタイプのセレクターです。

ストラトタイプはほとんどのものが5段階切り替え(5WAY)になっており、

 

・フロント(スイッチが右(画像の位置))
・ハーフトーン(スイッチがフロントとセンターの中間の位置、フロントとセンターのミックス)
・センター(スイッチが中央の位置)
・ハーフトーン(スイッチがセンターとリアの中間の位置、センターとリアのミックス)
・リア(スイッチが左の位置)

となります。(中には「フロント、センター、リア」の3WAYタイプのものもあります。)

 

 

〜音色をコントロール〜

 

ではピックアップの切り替え方や名称がわかったところで、次は「何のために切り替えるのか」です。

 

それはもうズバリ「音色」を操作するためですね!

 

ギターという楽器は弦を弾く場所でも音色が変化します。

ネックに近い位置やネックの上で弦を弾けば通常よりも柔らかく丸い音に、ブリッジよりの位置で弾けば通常よりも硬い音になるんですね。

ですので「どの位置にあるピックアップで音を出力するか」によって音色が大きく変わります。

これも弦を弾く位置と同じで「フロント→リア」になっていくにしたがって、音が硬くなっていきます。

一般的に言われている特徴を少しご紹介してみましょう。

 

・フロント

低域や中域が強調されたような甘く温かい音で、クリーントーンやアルペジオに使われやすい。

・リア

フロントより高音域が強調されたような、パワーと輪郭のあるサウンド。
ロック系のリフやバッキング(伴奏)に向いている。

・センター

独特のカリッとした音色でファンも多い。
フロントとリアよりは使用頻度が少ないギタリストが多いが、いろいろな場面で使えるサウンド。

・ハーフトーン

これもハーフトーンでしか出せないような独特の音色。
カッティングや、クリーンのミュートプレイなどで使われることが多い。
「フロントとセンターのミックス」と「センターとリアのミックス」では音色が異なる。

 

といった感じでしょうか。

もちろんどれが良いということではなく、出したい音や求められるサウンドなどによって、選択するピックアップは変わってきます。

 

では最後に実際にピックアップを切り替えているプレイを少し貼ってみたいと思います。

切り替えは結構速いので、セレクターに注目してご覧ください(笑)

 

 

まずは「リッチーブラックモア」。

イントロでも結構替えていますが、一番見えやすいのはギターソロ(2:51〜)ではないでしょうか。

生徒さんの希望曲紹介コーナーの「BURN」でも書きましたが、ロックにクラシックの要素を取り入れた偉大なギタリストです。

ピックアップの切り替えといえばリッチーの代名詞で、そんなリッチーのファンだった「B’zの松本さん」も演奏中によくピックアップを切り替えます。

 

 

これは以前のギター雑学コーナー「EMGピックアップ」の回でも貼りました「ザックワイルド」の動画です。

ずっとギターが映されているので、ピックアップの切り替えがすごくわかりやすいのではないでしょうか。

フロントよりもリアの方が、少し音に輪郭が出ているのが分かりますでしょうか?

チョーキング1音やビブラートだけでもそれだけのために切り替えをしていて、1音1音を大事にしているのが伺えます。

こんだけ弾きまくってますけどね(笑)

一見荒く見えるかもしれませんがプレイは超正確で、正確だからこそ豪快に弾いてもミスをしない。

ザックの持ち味です。

 

 

速弾きの王者「イングヴェイマルムスティーン」の有名曲「Far Beyond The Sun」です。

こんだけ速いと思わず笑っちゃいますね(笑)

イングヴェイはリッチーブラックモア大好きで、ものすごく影響を受けています。

音楽性もクラシカルですが、ピックアップの切り替えの速さは本家を超えているのではないでしょうか?

「いつ替えたの?」ってくらいです。

これだけ切り替えていますが、切り替えの意図はちゃんと分かります。

イングヴェイにとってしっかりと「求めている音色」があるからでしょう。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

メタル系ばっかりになってしまいましたが(汗)、こういうジャンルはギターが主軸になりやすいのでカメラによく映るんですよね。

他のジャンルが全く替えないとかそんなことはなく、欲しい音色によってピックアップは切り替えていきます。(とはいえこんなに多くは切り替えないでしょうが)

最初は使い方がよくわからないと思いますが、弾くフレーズごとに「どういう音色が合うか」ということをしっかりと考えつつ試していけば、やがて「自分なりの音色」に繋がっていきます。

とても大事な部分ですので疎かにせず、意志を持ってやってみてください!

 

ではでは本日も読んでいただいてありがとうございました!

 

 

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