2018年07月16日

音楽が主役！？かっこいい映画！　〜パコ・デ・ルシア　灼熱のギタリスト〜

音楽が主役!?な映画

パコ・デ・ルシア音楽もオススメの映画

こんにちは！
東京、池袋を中心に、新宿や秋葉原など都内近郊にある完全個人レッスンのギター教室、エルギタースクールのブログです。

本日も音楽がかっこいい映画紹介のコーナーをお送りしようと思います。

タイトルからも何をテーマに扱った作品なのかすぐに分かるところですが、前回からのフラメンコつながりで、偉大なギタリスト「パコ・デ・ルシア」の生涯を描き出したドキュメンタリー。

「パコ・デ・ルシア灼熱のギタリスト」です。

〜頂点であり続けた伝説のギタリスト〜

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「頂点になることはまだ易しく、頂点であり続けることはそれよりもはるかに難しい。」

昔読んだ本に載っていた言葉です。

「パコ・デ・ルシア」というギタリストは、２０１４年に６６歳で急逝するまでフラメンコギター界のトップであり続け、今も彼のプレイは色褪せることなく多くの人の心に焼き付いている、伝説のギタリスト。

７歳でギターを手にし、わずか12歳で兄のペペ・デ・ルシアとのデュオで初レコーディングを経験、13歳の時、兄とともにホセ・グレコ舞踏団に加わり北米・中南米を巡演するなど若くして活躍し、19歳で初のソロアルバム「天才」をレコーディング。

この時点で既にトップクラスのフラメンコギタリストとして認知されていましたが、その音楽やギターへの情熱はフラメンコのみにとどまらずジャズ・フュージョン分野にも活動を広げ、フラメンコギター界を牽引する存在となっていきます。

今や非常によく用いられるパーカッションである「カホン」をバンドに取り入れたのも「パコ・デ・ルシア」が最初で、その後「カホン」はフラメンコで当たり前のように使われる楽器になっていきましたし、フラメンコの即興演奏にチャレンジしたのもパコが初めてでした。

1977年には元リターン・トゥ・フォーエヴァーのフュージョン・ギタリスト「アル・ディ・メオラ」のアルバム「エレガント・ジプシー」に参加し、ジャズ/フュージョンのファンからも認知を獲得、1979年には「ジョン・マクラフリン」「ラリー・コリエル」との3人で、アコースティック・ギター3本だけのツアーを行います。

その後ラリー・コリエルに代わってアル・ディ・メオラが加入し、「Friday Night In San Francisco（1981年）」、「Passion, Grace & Fire（1983年）」を発表。

この3人は、「スーパー・ギター・トリオ」という愛称で親しまれ、セールス面も好調で、パコはフラメンコの枠にとどまらぬ活躍を続けました。

しかしながら保守的であったフラメンコ界からは批判の対象にされ、その活躍や功績とは裏腹に、長きにわたって受け入れられることはありませんでした。

この作品には「パコ・デ・ルシア灼熱のギタリスト」では、パコの音楽やギターに対する姿勢や向上心、人生観、成功や苦悩などが描かれています。

監督は「クーロ・サンチェス」。

パコの実の息子が務めました。（パコ・デ・ルシアは愛称で、本名はFrancisco Gustavo Sánchez Gómez）

そのためか、非常に自然体なパコの姿が映し出されており、素晴らしい作品となっています。

「天才」の名を欲しいままにしましたが、誰よりも「天才」という言葉が嫌いで、

「天才なんていない。それは才能があって努力し続けた人のことだ。」

という信条の元、生涯努力を続け、

富と名声には興味がなく、

「少しでも失敗すれば批判される立場になっただけだ。」